医療用医薬品には、同じ成分、同じ効き目でありながら、価格(薬価)の高い薬と安い薬が存在します。
価格が高い薬は、国内で最初に発売された薬、「新薬=先発医薬品」です。新薬は通常、開発した会社が特許を取り、その会社が20年から25年の間、独占的に製造・販売します。
しかし、特許が切れた後は別の会社が新薬と同じ成分、同じ製法で製造・販売することが可能です。この場合、開発にかかる期間やコストが少ないため、新薬に比べ安く販売することができるのです。
この医薬品のことを、後発医薬品またはジェネリック医薬品と呼びます。
ジェネリックという言葉には、「一般的な」という意味があります。 医薬品の有効成分は一般名(ジェネリック・ネーム)で表すことができるため、欧米では後発医薬品を処方する際に一般名を用いることが多くあり、そのため後発医薬品に対して「ジェネリック医薬品」という名前が使われるようになったと言われています。
もちろん、ジェネリック医薬品も品質の安定性、新薬との同等性を証明する試験等を行い厚生労働省の基準をクリアしてはじめて製造承認を受けていますので、新薬と同様に安心して使える薬です。
また、ジェネリック医薬品として再開発する段階で、それまで大きくて飲みづらかった錠剤を小さくしたり、
医療過誤の防止のために製品名の表示を大きくするなど、医薬品をより安全に使うための工夫が施されているのも特徴です。
新薬と同じ成分・品質で、同じ効き目、しかも安価。
患者様の費用負担を軽減し、国の医療費削減にもつながることから、今、ジェネリック医薬品のニーズが高まっています。
私たち浄泉グループのある広島県呉市は、高齢化率の上昇により、数年前まで 1 人あたりの年間医療費が全国平均の約1.5倍という高い水準にありました。逼迫する医療財政を改善するため、平成20年から市町村国保としては全国で初めて、ジェネリック医薬品促進通知「差額通知」が実施されています。
また、平成21年からは被保険者にジェネリック医薬品希望カードを配布するなど、ジェネリック医薬品の普及に向け様々な取り組みが行われています。
その結果、広島県呉市では、差額通知などの取り組みを始めた平成 20 年 7 月から平成 22 年 3 月までの期間に、累計1万人以上がジェネリック医薬品に切り替えています。
また、一連の取り組みによる費用削減効果は1億円以上にのぼり、全国の自治体からも大きな注目を集めています。
日本全国で高齢化率が高まり続ける今、ジェネリック医薬品の普及がもたらす効果や今後の医療財政の改善にも大きな期待が寄せられます。
しかし、ジェネリック医薬品のニーズが高まる一方、医療機関でジェネリック医薬品を使用する際に課題があるのも事実です。
例えば、
・ジェネリック医薬品の種類、製造メーカーが多く、情報が不足しがち
・今まで使ったことがないジェネリック医薬品に不安がある
・安全なジェネリック医薬品が安定的に供給されるのか不安がある
といったことです。
そこで私たち浄泉グループでは、
・安全で信頼できるメーカーのジェネリック医薬品を豊富に取り扱うこと
・常に新しい情報のご提供を行うこと
・確実な品質管理と期限管理を行うこと
・ご注文に即応し、安定供給できる体制を構築すること
以上をお約束し、今後のジェネリック医薬品の普及に尽力して参ります。